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チャート比較!過去30年間のS&P500とオルカンの投資成果解説

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チャート比較!過去30年間のS&P500とオルカンの投資成果解説

今回は、1993年~2023年の過去30年間の株価データを用いて、S&P500とオルカンの投資成果(リターンやリスク)について解説します。

私も、今回の投資成果を踏まえた上で、投資先を選定できています。

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記事の前半では「S&P500とオルカンの過去30年間における投資成果」を解説しつつ、記事の後半では「どちらに投資をした方が良いか」を考え方と共に紹介します。

過去実績に基づくシミュレーションもできるので、ぜひご覧ください。

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この記事を読み終えることで、S&P500とオルカンの過去30年間における投資成果を理解できるだけではなく、どちらに投資をした方が良いかも判断できるようになります。

これから資産運用を始める方

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オールカントリー(オルカン)って何?

オールカントリー(オルカン)とは、投資信託の1つである「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のことで、以下のような特徴があります。

オルカンの特徴3つ

  1. 日本を含む世界の先進国と新興国が、投資対象である
  2. インデックス型の投資信託である
  3. MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果を目指す

オルカンは、以下のように様々な国や地域に投資するため、分散投資の効果があります。

オルカンの詳細は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)って何?

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500インデックに連動する投資成果を目指す投資信託です。

また、S&P500には以下のような特徴があります。

S&P500の特徴3つ

  1. 米国で上場している代表的な約500銘柄の時価総額をもとに算出される
  2. 米国株式市場全体の約80%を占めているため、市場の動きを概ね反映している
  3. インデック型の投資信託である

S&P500の直近10年間のリターンは、およそ年率10%となっており、中長期に成長していることが分かります。

S&P500の詳細は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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暴落時の下落率と回復までの期間

S&P500やオルカンなどは株式投資に含まれるため、価格変動のリスクがあります。

このため、対象インデックが暴落した場合、その影響を受けてしまう点がデメリットです。

ここでは、過去に発生した暴落時の下落率と回復までの期間について解説します。

暴落時の下落率

まずは、S&P500指数の推移をもとに、1993年~2023年の過去30年間における、暴落時期とその下落率を整理しました。

米国が世界経済を牽引していると考えられるため、S&P500指数を選択しています。

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内閣府が公開している「中島豊氏提出資料」によると、下記の時期で暴落が発生しています。

米国株(S&P500指数)の過去の下落局面
米国株(S&P500指数)の過去の下落局面

大きく下落しているものから順に並べた結果は、以下に示す通りです。

順位名称下落率
1リーマンショック(2008年)-56.8%
2ITバブル崩壊(2000年代初頭)-49.1%
3コロナショック(2020年代初頭)-32.8%
4米中貿易戦争(2018年春頃)-19.8%
5欧州債務危機(2011年後半)-19.4%
62度のチャイナショック(2015年頃)-14.2%
暴落局面と下落率

上記の結果から、リーマンショック時やITバブル崩壊時は、株価が半値程までになっていますね。

資産価値が半分になる可能性もあることは、理解しておきましょう!

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回復までにかかった期間

続いて、暴落が発生した後、元の株価に戻った時期を確認してみましょう。

回復までにかかった期間は、以下に示す通りです。

順位名称回復までにかかった期間
1リーマンショック(2008年)約6年
2ITバブル崩壊(2000年代初頭)約7年
3コロナショック(2020年代初頭)約1年
4米中貿易戦争(2018年春頃)約1年
5欧州債務危機(2011年後半)約1年
62度のチャイナショック(2015年頃)約1年
回復までにかかった期間

上記の結果から、大暴落が起きた場合でも6-7年で回復していることが分かりますね。

暴落発生時にあわてて売却してしまうと、損失が生じる可能性が高いです。

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ここまでの結果をまとめると、米国をはじめとする世界経済には、以下の3つの特徴があると考えられます。

米国経済から読み取れる世界経済の特徴3つ

  1. 暴落は、いずれ発生する(過去30年間では、合計6回)
  2. 暴落後、6-7年程度で回復する傾向がある
  3. 長期的にみて、世界経済は右肩上がりに成長している

暴落中は「安値で購入できる」という捉え方もできそうですね。

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このように、過去に発生したイベントやその結果を把握しておくことも重要です。

【チャート比較】過去30年におけるリターンとリスク

次に、チャートを用いて1993年~2023年の過去30年間におけるインデックスの推移とリスク・リターンを確認したいと思います。

オルカンのリターンとリスク

今回は、Historical performance of the MSCI ACWI indexにて公開されているデータを用いて、リターンとリスクを算出しました。

オルカンは、MSCIに連動した投資成果を目指しているんでしたね!

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まず、1993年~2023年の過去30年間における株価の推移は、以下に示す通りです。

過去30年間の株価推移(MSCI)
過去30年間のMSCIの株価推移(公開データをもとに当サイトで作成)

次に、投資期間ごとの年率平均利回りの変動幅を計算しました。

投資期間を1年間、3年間、5年間、10年間、15年間、20年間、25年間と変化させたときの変動幅は以下のようになります。

MSCIの年率平均利回りの変動幅
MSCIの年率平均利回りの変動幅(公開データをもとに当サイトで作成)

そして、投資開始時期をずらしながら算出した、投資期間ごとのリターン(平均値)とリスク(最大値)は、以下に示す通りです。

期間リターン(平均値)リスク(最大値)
19.44381-
38.1242027.48141
57.6766322.73348
106.8934613.95585
156.4368711.73898
206.899529.64974
257.161248.77524
投資期間ごとのリターンとリスク(MSCI)

今回は30年間分のデータしかないため、リスクは最大値を採用しました。

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投資期間が10年以上確保できれば、投資成果がプラスになっていることが分かりますね。

S&P500のリターンとリスク

オルカンと同様に、Investing.comで公開されているデータを用いて、リターンとリスクを算出しました。

まず、1993年~2023年の過去30年間における株価の推移は、以下に示す通りです。

過去30年間のS&P500の株価推移
過去30年間のS&P500の株価推移(公開データをもとに当サイトで作成)

次に、投資期間ごとの年率平均利回りの変動幅を計算しました。

投資期間を1年間、3年間、5年間、10年間、15年間、20年間、25年間と変化させたときの変動幅は以下のようになります。

S&P500の年率平均利回りの変動幅
S&P500の年率平均利回りの変動幅(公開データをもとに当サイトで作成)

そして、投資開始時期をずらしながら算出した、投資期間ごとのリターン(平均値)とリスク(最大値)は、以下に示す通りです。

期間リターン(平均値)リスク(最大値)
19.66600-
38.5876536.26098
57.7473031.07553
106.2785016.00071
155.5379412.79362
206.142768.72496
256.922428.97080
投資期間ごとのリターンとリスク(S&P500)

それぞれの結果から、1993年~2023年(過去30年間)の投資成果として、以下のような傾向が読み取れますね。

過去30年間におけるオルカンとS&P500の投資成果の傾向3つ

  1. 15年以上投資していれば年率平均利回りがプラスになる。
  2. 10年以上のリターン(平均値)を比較すると、オルカンの方がリターンが大きい。
  3. 10年以上のリスク(最大値)を比較すると、S&P500の方がリスクが小さい。

投資成果は集計期間により変化するため、一例として捉えてください。

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過去実績に基づく推移

過去実績を活用し、当時、積立投資をした場合にどの程度の投資結果になるかをシミュレーションできるようにしました。

元金、毎月の投資金額、投資期間を指定すると毎月の成績が折れ線グラフで出力されます。

折れ線グラフの描画対象5つ

  1. 投資総額
  2. 過去実績に基づく運用結果(S&P500)
  3. 年率平均利回りに基づく運用結果(S&P500)
  4. 過去実績に基づく運用結果(オルカン)
  5. 年率平均利回りに基づく運用結果(オルカン)

実際に動かして試せるようにしているため、パラメータを変化させ、投資結果がどの様に変化するかを体験してみてください。

スマホよりも、パソコンやタブレットの方が使いやすいツールとなっています。

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具体的な操作方法見た目の変化
Ctrlキーを押しながらマウススクロール拡大・縮小
Ctrlキーを押しながらドラッグ&ドロップグラフの移動
ドラッグ&ドロップ選択範囲の拡大・縮小
ピッチ操作(スマホ・タブレット)拡大・縮小
ラインチャートの操作方法

基本設定
0以上の値を設定してください。
円/月
0以上の値を設定してください。
%
0以上100以下の値を設定してください。
投資期間の設定
1993以上2023以下の値を設定してください。
1以上12以下の値を設定してください。
1993以上2023以下の値を設定してください。
1以上12以下の値を設定してください。
有効な投資期間を指定してください。
シミュレーション結果
ヶ月
%
%

アセットアロケーションツールによる予測

過去実績のリターンとリスクを用いて、アセットアロケーションツールによる予測も行ってみます。

アセットアロケーションツールの詳細は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい

今回は、以下の条件でS&P500に投資した場合の成績をシミュレーションしてみたいと思います。

項目
毎月の積立額3万円
投資期間15年間
リターン5.53794
リスク12.79362
手数料(信託報酬)0.09372%
シミュレーション条件
シミュレーション条件
シミュレーション条件(ツールの設定画面)

投資結果は、以下のようになりました。

シミュレーション結果
シミュレーション結果

また、シミュレーション結果のサマリーは、以下に示す通りです。

項目
総投資額720万円
運用結果の最頻値約1,056万円
運用結果の中央値約1,199万円
運用結果の期待値約1,277万円
期待値が出る確率42.9%
元本割れする確率7.6%
シミュレーション結果のサマリー

最低でも300万円位の投資利益が得られる可能性があることが分かりますね。

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オルカンとS&P500どちらを買うべき?

ここまでで、過去実績やシミュレーションにより投資成果の比較を行ってきました。

最後に、オルカンとS&P500のどちらを買うべきかを解説します。

オルカンとS&P500の選び方2選

リターン重視ならS&P500

今回の結果から少し外れますが、リターンを重視するのであればS&P500に投資することをおすすめします。

何故なら、現状、世界経済を牽引しているのは米国であり、オルカンも約60%が米国の銘柄で構成されているためです。

オルカンの国・地域別構成比率
オルガンの構成比率(国別)【出典:MSCIファクトシート

さらに、以下の調査報告結果も踏まえると、今後も米国を中心に経済成長していくと考えられます。

今後は「情報・知識」の時代

長期的な視点では世界経済は下記の図のように推移しており、今後は「情報・知識の時代」になることが見込まれています。

経済成長とS字曲線
経済成長とS字曲線(出典:総務省

米国IT企業の急成長

米国IT企業(特に、GAFAM)が急成長しており、株価に影響を与えていることが分かっています。

金融市場における世界企業の評価
金融市場における世界企業の評価(出典:金融庁

より大きく成長しているところに投資することで、リターンも大きくなります。

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迷ったらオルカン

米国が経済成長を牽引していますが、S&P500では一国への集中投資によるリスクは避けられないです。

このため、一国集中投資を避ける場合、オルカンで全世界に投資することをおすすめします。

全世界に投資すればよい理由として、長期的にみて世界経済は右肩上がりで成長していることが挙げられます。

世界経済の推移
世界全体のGDP推移と世界の株価(出展:金融庁

今後も米国が経済成長していく確証はありませんが、世界経済が右肩上がりで成長していく可能性は高いです。

このような考え方に納得できるのであれば、オルカンに投資すると良いでしょう!

ご自身のリスク許容度等も踏まえて、判断が必要になります。

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投資目的と投資スタイルを意識しよう!

今回は以下の内容について解説しました。

S&P500とオルカンを題材に、チャート等も用いて様々な視点で投資成果を分析しました。

さらに、S&P500とオルカンのどちらに投資をすると良いかについても解説しましたね。

投資先の選択方法の一例

S&P500への投資をおすすめするケース

  1. 今後も米国経済が成長していく
  2. リターンを重視したい

オルカンへの投資をおすすめするケース

  • 長期的にみて世界経済は成長していく
  • 一国への集中投資を避けたい

投資の目的とご自身の投資スタイルを踏まえた上で、ご自身のリスク許容度の範囲内で取り組んでみてください。

今回の結果は、あくまで過去実績に基づく傾向分析の結果であり、今後の投資成果を保証するものではございません。

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免責事項

この記事は、投資収益の保証、特定の商品の勧誘、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資や契約の決定はご自身で判断してください

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