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S&P500の100年チャートで検証!各暴落時の状況を詳しく解説

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S&P500の100年チャートで検証!各暴落時の状況を詳しく解説

今回は、ロバート・シラー教授(Robert J. Shiller教授)の研究結果をもとに、過去100年以上のS&P500チャートを用いて、各暴落時の状況について解説します。

100年以上という超長期のチャートに基づく過去実績を踏まえて投資することで、株価暴落発生時も焦らずに対応できるようになりました。

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記事の前半ではS&P500の概要と過去150年以上のチャートの紹介を、後半では代表的な暴落発生時の状況と投資をする際のコツを具体的に解説します。

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内訳(一部)

この記事を読み終えることで、過去の暴落発生時の状況について理解できるだけではなく、投資をする際のコツも身についた状態になります。

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S&P500とは?

まず、S&P500の概要とインデックス設立時期について解説します。

順に解説しますね。

S&P500の概要

S&P500とは、米国を代表する株価指数の1つで、米国で上場している企業約500社が対象となっています。

さらに、S&P500の特徴として、次の6つが挙げられます。

S&P500の特徴6つ

  1. 米国企業である
  2. セクターごとに分散されている
  3. 大型株に該当する
  4. 公開株式が十分存在する
  5. 流動性が高い
  6. 財務が健全である

参考:S&P 米国株価指数 メソドロジー

また、S&P500のセクター別の内訳は以下のようになります。

S&P500に関する詳細は、下記の記事で解説しています。あわせてご確認ください。

あわせて読みたい

S&P500インデックスの開発時期

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのサイトに基づくと、S&P500インデックスは1923年から開発が始まっています。

1923年、スタンダード・スタティスティクス・カンパニーは、市場のトレンドを反映することを目指し、同社初の株式インデックスを開発しました。S&P500指数の前身である同指数は米国株式233銘柄を対象に毎週算出されました。1926年には総合株式指数に改訂され、90銘柄を対象に毎日算出されるようになりました。その後、銘柄数は徐々に増えて、計算の頻度も高くなり、1957年3月に現在の形式であるS&P500指数が誕生しました。

https://www.spglobal.com/spdji/jp/research-insights/index-literacy/the-sp-500-and-the-dow/

引用元にも記載がある通り、現在の形式で算出されるようになったのは、1957年からとなります。

今回は、Robert J. Shiller教授が公開する1871年からのデータが分析対象です。

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過去150年以上!S&P500のチャート

つづいて、S&P500の過去チャートやそこから読み取れる傾向について解説します。

1871年1月~2024年12月までの株価チャート

今回、推定にはONLINE DATA ROBERT SHILLERで公開されているデータのうち、1871年1月から2024年12月までの154年分(1848ヶ月分)のデータを用いました。

こちらのデータは、ロバート・シラー教授(Robert J. Shiller教授)によって公開されている研究結果となります。

Robert J. Shiller教授は、2013年にノーベル経済学賞を受賞しています。

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1871年1月~2024年12月までの株価チャートは、以下に示す通りです。

過去の株価チャートから分かること2つ

過去154年分の株価チャートから分かることとして、次の2つが挙げられます。

長期的には右肩上がりで成長

まず、株価は上がったり下がったりしていますが、長期的にみると右肩上がりで成長しています。

これは、先ほど描画したチャートから明らかです。

ジグザグしながら成長していることが読み取れますね。

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大幅な下落後も数年かけて株価は回復

次に、大幅な下落が発生しますが、株価は数年かけて回復しています。

例えば、ピーク時から20%以上下落した箇所をピックアップし、株価が回復するまでの期間を可視化しました。

約50年単位でチャートを分けて描画した結果は、以下に示す通りです。

下落後の株価回復までの期間(1871年~1920年)
下落後の株価回復までの期間(1871年~1920年)

プログラムを書いて、代表的な部分のみピックアップしました。

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上記の結果から、回復するまでの期間にバラツキはありますが、数年後には株価が回復していることが分かりますね。

代表的な過去の暴落発生時の状況5パターン

続いて、過去チャートのうち、代表的な株価暴落上位5つを紹介したいと思います。

経済構造やセーフティーネットが異なるため、世界恐慌(1929年~1939年)は含めていません。

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リーマンショック(2008年頃)

リーマンショックは、2008年頃に発生した世界規模の金融危機です。

1929年に発生した世界恐慌以降の金融危機となります。

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リーマンショック時のチャート(2005年1月~2013年12月)は、以下のようになります。

上記の結果から、株価が元の水準まで回復するのに約5年かかっていることが分かりますね。

ITバブル(2000年代初頭)

ITバブルは、2000年代初頭に発生した実態を伴わない株価急騰のことで、2000代初頭にバブルが崩壊しました。

インターネットの普及に伴って生じたバブル崩壊となります。

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ITバブル時のチャート(1998年1月~2007年12月)は、以下のようになります。

ITバブル崩壊時は、株価が元の水準まで回復するのに約6年かかっていることが分かりますね。

コロナショック(2020年代初頭)

コロナショックは、2020年代初頭に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による株価大暴落のことです。

比較的最近の出来事であるため、記憶に新しい人も多いと思います。

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コロナショック時のチャート(2019年1月~2021年12月)は、以下のようになります。

コロナショックの下落率は比較的大きかったですが、半年ほどで株価が回復していることが分かりますね。

欧州債務危機(2011年後半)

欧州債務危機は、2008年に発生したリーマンショックに伴う金融危機のことです。

アイルランドとギリシャの国債が暴落するなど、深刻な問題も発生しました。

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欧州債務危機時のチャート(2010年1月~2012年12月)は、以下のようになります。

こちらは、1年以内に株価が回復していますね。

米中貿易戦争(2019年春頃)

米中貿易戦争は、米国と中国の二か国間の貿易摩擦による株価下落のことです。

2018年頃に、米国が中国に対して追加関税措置を実施することで株価に影響が出ました。

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米中貿易戦争時のチャート(2018年1月~2019年12月)は、以下のようになります。

この時は、半年程度で株価が回復していますね。

S&P500に投資する際のコツ2つ

ここまでで、S&P500の過去チャートと代表的な株価下落時期について解説しました。

以降では、投資をする際のコツ2つについて解説します。

順に解説しますね。

時間分散でリスクの低減を図る

投資をする際は、十分な投資期間を確保し、時間分散でリスク低減を図るようにしましょう!

なぜなら、過去の傾向に基づくと、大幅な株価下落が発生したとしても、5年~6年で元の水準に戻っているためです。

先ほどの取り上げた、リーマンショックでも約5年ほどで下落前の株価まで回復しています。

一方、この期間中に積立を辞めたり、株式を売却したりすると含み損を抱えることになります。

さらに、長期的にみると株価は右肩上がりで成長しているため、長期間市場に居続けることが重要です。

株価の回復期間は再現性が無いかもしれませんが、個人的には、今後も経済成長していく可能性は高いと考えています。

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下落局面でも積立投資を継続する

株式投資をする際は、下落局面でも積立投資を続けることが重要になります。

なぜなら、長期投資において成績の良い日を数日逃すだけでリターンが激減するためです。

実例として、J.P.モルガン(アメリカの大手金融機関)による2002年から2021年までの投資に関する調査結果を紹介したいと思います。

この調査結果は、成績が良い日を20日間逃しただけで、リターンが9.52%から2.63%に激減したことを示しています。

成績の善し悪しを見極めることは極めて困難であるため、経済成長の恩恵を受けるためには積立投資を続けることが重要です。

S&P500に投資する際のよくある質問3つ

最後に、S&P500に投資する際のよくある質問を3つ紹介します。

どういうときに暴落が発生しているの?

世界経済が不安定になった場合や米国などの世界経済を牽引している国で金融危機が発生した場合に、暴落が発生することが多いです。

一方、暴落の発生時期を予測することは極めて困難であるため、暴落発生時の対応について理解しておきましょう。

いずれ暴落は発生するため、心構えは必要です。

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具体的には、暴落が発生したとしても積立投資を辞めないことが挙げられます。

暴落発生後はどうなっているの?

過去の傾向に基づくと、暴落発生後は5年~6年で株価が元の水準まで回復しています。

一方、長期投資において、成績の良い日を数日逃すだけでリターンが激減する、という調査結果もあります。

このため、暴落が発生したとしても市場に居続けることが重要です。

結局S&P500には投資した方が良いの?

今後も米国が世界経済を牽引していくと考えているのであれば、S&P500に投資することをおすすめします。

この点は、今回紹介した過去チャートからも読み取れますね。

逆に、米国もいずれ衰退していくと考えているのであれば、オルカン等の全世界株式に投資すると良いでしょう。

私は今後も米国経済が成長していくと考えているため、米国株式の割合を多くしています。

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過去のS&P500動向と自身の投資スタイルを踏まえて対応しよう!

今回は以下の内容について解説しました。

特に、投資をする際のコツとして、次の2点を紹介しました。

【再掲】S&P500に投資する際のコツ2つ

  1. 時間分散でリスクの低減を図る
  2. 下落局面でも積立投資を継続する

また、S&P500の場合は年間3%程度の物価上昇を差し引いたとしても、15年以上投資することでトータルリターンがプラスになる、という過去実績があります。

このようなコツや過去傾向も戦略に盛り込みつつ、ご自身の投資スタイルにあわせて投資を始めてみてください。

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この記事は、投資収益の保証、特定の商品の勧誘、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資や契約の決定はご自身で判断してください

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