今回は、オルカン・S&P500・NASDAQ100それぞれの特徴と利回りの比較、そしてあなたに最適な選び方について詳しく解説します。
各銘柄の利回りやリスクの特性を正しく理解しシミュレーションを行うことで、自分の投資目的に合わない銘柄選びや無駄な重ね買いを防ぐことができますよ。
記事の前半では『各銘柄の特徴や過去利回り・投資シミュレーション』をわかりやすく比較し、記事の後半では『組み合わせ時の注意点やおすすめの保有割合3パターン』を具体的に解説します。

この記事を書いた人
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- 新NISA(選び方、買い方、運用方法、ノウハウ)について発信
- 2025年9月末時点で、NISAで含み益約106万円を達成中!


この記事を読み終えることで、3銘柄の明確な違いが理解できるだけでなく、ご自身のリスク許容度に合わせた「最適な資産配分」を自信を持って選択できるようになります。
過去データを用いてシミュレーションを行えるツールも用意していますよ。
最適な投資先を見つけるために、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
これから資産運用を始める方
オルカン・S&P500・NASDAQ100それぞれの特徴
資産形成を行う上で、投資先の特徴を知っておくことは大切です。
ここでは、代表的な3つに対して、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。
オルカン・S&P500・NASDAQ100それぞれの特徴
オルカン:全世界に分散投資
投資において、極力リスクを抑えたい方は、投資期間を長く確保することに加え、全世界株式(オルカン)に投資することをオススメします。
なぜなら、オルカンに投資することで、投資先を世界中に分散できるためです。
実際、オルカンは先進国から新興国まで、全世界の約3,000銘柄以上の大型・中型・小型株をカバーしています。

このため、仮にどこか1ヵ国の経済が衰退したとしても、他の国々でカバーでき、資産全体の暴落を防ぐことが可能です。
さらに、世界経済が成長していくことを期待できるのであれば、世界経済の成長に相乗りできるところも強みとなります。
このように、オルカンは、投資先を広く分散できる強みを活かして、長期的に資産形成を行いたい人に向いています。
S&P500:米国優良企業の500社に分散投資
世界を牽引している国の成長力と安定感を両立させたい場合は、S&P500連動のファンドを選ぶのをオススメします。
なぜなら、S&P500指数は、厳しい選定基準をクリアした米国の優良企業約500社から構成されるためです。
選定基準の例として、時価総額が一定以上あることや特定期間の業績が黒字であることなどがあり、この基準を満たす企業はごく一部に限られます。

実際、選定企業の上位には、AppleやMicrosoftといった世界的大企業が上がっており、条件を満たせない企業は定期的に自動的に入れ替えられます。
このため、投資家が銘柄の入れ替えなどを行う必要もありません。
| 順位 | 銘柄名 |
|---|---|
| 1位 | NVIDIA CORP |
| 2位 | APPLE INC |
| 3位 | MICROSOFT CORP |
| 4位 | AMAZON.COM INC |
| 5位 | ALPHABET INC-CL A |
| 6位 | BROADCOM INC |
| 7位 | ALPHABET INC-CL C |
| 8位 | META PLATFORMS INC-CLASS A |
| 9位 | MICRON TECHNOLOGY INC |
| 10位 | TESLA INC |
以上のように、S&P500は、米国の経済成長の恩恵を受けつつ、高い運用パフォーマンスを目指したい人に向いています。
NASDAQ100:米国ハイテク成長企業100社に集中投資
値上がり益を最優先に狙っていきたい方は、NASDAQ100も候補として挙がるでしょう。
なぜなら、最新技術で世界をリードするハイテク銘柄やIT銘柄の上位100社に集中投資できるからです。
NASDAQ100に採用される企業は、AIやクラウド市場を牽引するハイテク銘柄が中心であり、過去の成長率はこの3つの中で最も高いです。
一方、景気変動による価格の乱高下(ボラティリティ)が大きい側面も併せ持ちます。
ジェットコースターのように値動きが激しい分、下落局面を耐え抜けば大きなリターンが期待できるでしょう。
このため、NASDAQ100は、価格変動のリスクを受け入れつつ、資産を飛躍的に増やしたい人に向いています。
オルカン・S&P500・NASDAQ100それぞれの利回り
投資先を選定する際は、過去の運用実績も重視することが大切です。
ここでは、オルカン・S&P500・NASDAQ100の長期的な年率平均リターンを比較し、期待できる収益の傾向について解説します。
オルカン・S&P500・NASDAQ100それぞれの利回り
オルカン:安定したリターンを維持
リスクを抑えつつ、長期的に安定した運用を目指すなら、年率平均リターンが5%~7%となるオルカンが最適です。
なぜなら、全世界に分散投資しており、世界経済の成長を取りこぼすことがほとんどないためです。
1988年~2025年の過去データに基づいて年率平均リターンを計算すると約7.8%となり、着実にリターンを積み上げることができるでしょう。

さらに、一時的な世界景気の冷え込みがあっても、特定の1国に依存しないため下落幅は限定的です。
このため、世界経済全体の成長と共に、ゆっくりと確実に資産が増えていく安心感が魅力となります。
以上から分かるように、大きな浮き沈みを避けつつ、着実に資産形成を狙いたい方に、ぴったりの選択肢となります。
S&P500:世界平均を上回るリターンを記録
世界経済の成長率を超える効率の良い資産形成を行う場合、年率8%~10%となるS&P500が最適です。
これは、米国が世界経済を継続的に牽引してきた、という事実があるためです。
具体的には、1988年~2025年の過去データに基づいて年率平均リターンを計算すると約10%となり、この数字はオルカンの年率平均リターンを上回る水準です。

世界経済を牽引してきた米国の優良企業の成長を取り込むことで、複利の力を最大化しながら資産を大きく増やせる可能性が高いでしょう。
このように、安定性と高い収益性のバランスを取りながら、効率的に運用したい方にぴったりの選択肢です。
NASDAQ100:過去最高水準のリターンを記録
リスクを取りつつ、可能な限り資産を増やしたい場合、年率11%~13%となるNASDAQ100が最適です。
なぜなら、昨今のハイテク産業やAI革命を牽引する巨大IT企業が、継続して成長し続けているためです。
こちらも、1988年~2025年の過去データに基づいて年率平均リターンを計算すると約13%となり、今回紹介した3つの中で最も高い結果となります。

GAFAMをはじめとする最先端企業への集中投資により、価格の上下動は激しいものの、長期で保有した際のリターンが最も大きい結果となります。
一時的な暴落リスクや日々の価格変動を許容できるのであれば、NASDAQ100に投資することで、より多くの資産を得られる可能性があるでしょう。
また、年率平均リターンの計算方法の詳細は、下記の記事を参考にしてください。
具体的な投資シミュレーション結果は、以降で解説しますよ。
利回りに基づくシミュレーション結果3パターン
毎月積立投資を行った場合、利回りの違いにより、将来的な資産額にどの程度の差が出るかを知っておくことが大切です。
ここでは、毎月5万円を20年間継続し、その後10年間運用したシミュレーション結果を紹介します。
積立期間は20年、運用期間は30年となります。
利回りに基づくシミュレーション結果3パターン
今回紹介したツールは、以下の記事でも利用可能なため、ぜひ参考にしてみてください。
年利6%(オルカン想定):着実な資産増加を見込める
リスクを抑えて堅実にお金を増やしたいなら、年利6%で運用することを想定すると良いでしょう。
十分な投資期間を確保できるのであれば、元本割れリスクを大幅に減らしつつ、着実にリターンを生み出せるからです。
基本的には、15年以上の長期投資をオススメします。
年率平均リターン(期待リターン)を6%、年率平均リスク(想定リスク)を13%、信託報酬を年率0.05775%としてシミュレーションを行うと、以下のようになりました。
| 項目 | シミュレーション結果 |
|---|---|
| 総投資額 | 12,000,000円 |
| 運用結果の最頻値 | 26,298,775円 |
| 運用結果の中央値 | 34,852,117円 |
| 運用結果の期待値 | 40,121,392円 |
| 期待値が出る確率 | 39.538% |
| 元本割れする確率 | 2.226% |

投資元本1,200万円に対し、最終的な資産額(最頻値)は約2,629万円となり、元本が2倍以上に膨らむ計算です。
急激な資産増は望めないものの、物価上昇に対抗しながら守りを固める運用として十分な成果と言えます。
着実な複利効果を得ながら、将来の老後資金や教育資金を無理なく準備出来るシミュレーション結果となります。
年利9%(S&P500想定):大きな複利効果を見込める
資産形成のスピードを加速させたい方には、年利9%で運用し、複利効果を期待するのが良いでしょう。
これは、ある程度のリターンが期待できかつ、運用期間が長くなるほど資産が雪だるま式に増えていくためです。
年率平均リターン(期待リターン)を9%、年率平均リスク(想定リスク)を18%、信託報酬を年率0.08140%としてシミュレーションを行うと、以下のようになりました。
| 項目 | シミュレーション結果 |
|---|---|
| 総投資額 | 12,000,000円 |
| 運用結果の最頻値 | 33,149,922円 |
| 運用結果の中央値 | 56,799,388円 |
| 運用結果の期待値 | 74,348,846円 |
| 期待値が出る確率 | 35.684% |
| 元本割れする確率 | 1.706% |

投資元本1,200万円に対し、最終的な資産額(最頻値)は約3,314万円となり、元本が2.7倍以上に膨らむ計算です。
後半になればなるほど資産の増え方が急角度になり、複利の爆発力を実感できます。
バランスの取れたリスクで効率よく資産を倍増させたい人にとって、非常に魅力的なシミュレーション結果となります。
年利12%(NASDAQ100想定):資産の大幅増大が見込める
将来の資産を最大化したいなら、年利12%で大きなリスクを取りながら運用するのが近道です。
なぜなら、高い利回りによって運用益が元本を大きく上回り、資産形成の効率が飛躍的に高まるからです。
年率平均リターン(期待リターン)を12%、年率平均リスク(想定リスク)を25%、信託報酬を年率0.2035%としてシミュレーションを行うと、以下のようになりました。
| 項目 | シミュレーション結果 |
|---|---|
| 総投資額 | 12,000,000円 |
| 運用結果の最頻値 | 28,863,605円 |
| 運用結果の中央値 | 80,964,778円 |
| 運用結果の期待値 | 135,602,879円 |
| 期待値が出る確率 | 30.580% |
| 元本割れする確率 | 3.007% |

投資元本1,200万円に対し、最終的な資産額(最頻値)は約2,886万円となり、元本が2.4倍以上に膨らむ計算です。
最頻値で比較するとS&P500よりも金額が低いですが、中央値や期待値で比較するとオルカンやS&P500よりもより多くの資産を手に入れられる可能性があります。
リスクを許容してでも資産を飛躍的に拡大させたい方にとって、参考になるシミュレーション結果と言えます。
過去実績に基づく投資シミュレーション
資産形成を行っていく上で、複数の資産を組み合わせるケースもあります。
ここでは、過去実績に基づいて投資シミュレーションが行えるツールを紹介し、資産形成に向けた具体的なイメージを掴んでもらおうと思います。
過去実績に基づく投資シミュレーション
投資シミュレーションツール
過去実績をもとに、積立投資シミュレーションを行いたい場合、下記のツールを使うのがオススメです。
【参考】ツールによるシミュレーションができない場合
稀に、プログラムの読み込みに失敗し、シミュレーションができないことがあるみたいです。
その場合、ページをリロード(再読み込み)してみてください。
ツールの使い方
以下に示すステップに沿って設定を行うことで、簡単にシミュレーションを行えます。
表示された画面の内容に沿って、以下を設定してください。
| 設定項目 | 概要 |
|---|---|
| 元本 | 積立投資開始時点で保有している資産額 |
| 手数料(信託報酬など) | 運用時にかかる固定費 |
| 毎月の投資金額 | 月々の積立額 |
| ボーナス月の投資金額 | ボーナス月(6月&12月)に追加投資する金額 |
| 積立投資開始年月 | 積み立て投資の開始時期 ※最小値:1988年1月 |
| 積立投資終了年月 | 積み立て投資の終了時期 ※「積立投資開始年月」以降を設定する必要あり |
| 運用終了年月 | 運用を終えて現金化する時期 ※「積立投資終了年月」以降を設定する必要あり |

さらに、元本、毎月の投資金額、ボーナス月の投資金額がすべて0の場合、ツールは該当資産には投資しないと判断します。
オルカン、S&P500、NASDAQ100のうち、投資したい資産のみ設定すればOKです。
一通り設定が完了したら、下部にある「長期積立投資シミュレーション結果を確認する」をクリックして下さい。

シミュレーション結果がグラフと表で表示されます。


ツールを用いた試算例
ここでは、毎月5万円を積立投資する場合を考えて、シミュレーションを行ってみましょう。
今回は、毎月の投資額5万円を以下のように振り分けました。
| 投資対象 | 入力項目 | 入力内容 |
|---|---|---|
| オルカン | 元本 | 0円 |
| 手数料(信託報酬など) | 0.05775% | |
| 毎月の投資金額 | 30,000円 | |
| ボーナス月の投資金額 | 0円 | |
| 積立投資開始年月 | 2005年1月 | |
| 積立投資終了年月 | 2023年12 | |
| 運用終了年月 | 2025年12月 | |
| S&P500 | 元本 | 0円 |
| 手数料(信託報酬など) | 0.08140% | |
| 毎月の投資金額 | 20,000円 | |
| ボーナス月の投資金額 | 0円 | |
| 積立投資開始年月 | 2007年1月 | |
| 積立投資終了年月 | 2021年12月 | |
| 運用終了年月 | 2025年3月 | |
| NASDAQ100 | 元本 | 0円 |
| 手数料(信託報酬など) | 0.20350% | |
| 毎月の投資金額 | 0円 | |
| ボーナス月の投資金額 | 0円 | |
| 積立投資開始年月 | 1988年1月 | |
| 積立投資終了年月 | 1988年1月 | |
| 運用終了年月 | 1988年1月 |



今回の投資対象は、オルカンとS&P500のみとなります。
シミュレーション結果は、以下のようになりました。

さらに、2025年12月時点の資産額は、それぞれ以下のようになりました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 累計積立額 | 10,440,000円 |
| オルカン | 23,521,880円 |
| S&P500 | 13,917,776円 |
| 資産額の合計 | 37,439,656円 |
資産額は積立額の3倍以上になっていますね。
ご自身の資産状況に合わせた無理のない範囲で、シミュレーションを行ってみてください。
組み合わせ投資時の注意点3つ
オルカン、S&P500、NASDAQ100を組み合わせて投資する場合、十分なリスク分散ができない場合があります。
複数資産に投資する場合は、以降で解説する3つの注意点も把握しておきましょう。
組み合わせ投資時の注意点3つ
米国株式への集中リスクが高まる
オルカン、S&P500、NASDAQ100を組み合わせると、結果的に資産が米国へ過度に集中してしまいます。
なぜなら、オルカンは全体の6割が、S&P500とNASDAQ100はすべて米国企業であり、米国企業の比率が大きくなるためです。
全世界に分散投資しているつもりでも、2つ以上の銘柄を同時に持つと資産の約8割以上が米国市場の値動きに依存する状態になります。

特定の一国に依存しすぎると、その国の経済が停滞した際に市場全体のダメージを直接受けてしまいます。
地域ごとのリスクを分散させたい場合は、資産の配分比率も加味した上で投資することが重要です。
銘柄の重複により分散投資の効果が薄れる
複数のファンドを同時に買っても、実質的には同じ企業の株を二重に購入することになります。
これは、時価総額が大きい上位の巨大IT企業(特に米国企業)が共通して組み込まれているからです。
下記に示すように、NVIDIA、Apple、Microsoftといった主要なハイテク銘柄は、オルカン・S&P500・NASDAQ100のいずれでも上位を占めています。
| 順位 | オルカン | S&P500 | NASDAQ100 |
|---|---|---|---|
| 1位 | NVIDIA CORP | NVIDIA CORP | NVIDIA CORP |
| 2位 | APPLE INC | APPLE INC | APPLE INC |
| 3位 | MICROSOFT CORP | MICROSOFT CORP | MICROSOFT CORP |
| 4位 | AMAZON.COM INC | AMAZON.COM INC | MICRON TECHNOLOGY INC |
| 5位 | ALPHABET INC-CL A | ALPHABET INC-CL A | AMAZON.COM INC |
| 6位 | TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC(台湾) | BROADCOM INC | ADVANCED MICRO DEVICES |
| 7位 | ALPHABET INC-CL C | ALPHABET INC-CL C | ALPHABET INC-CL A |
| 8位 | BROADCOM INC | META PLATFORMS INC-CLASS A | ALPHABET INC-CL C |
| 9位 | META PLATFORMS INC-CLASS A | MICRON TECHNOLOGY INC | BROADCOM INC |
| 10位 | MICRON TECHNOLOGY INC | TESLA INC | TESLA INC |
単に投資先を増やしても、銘柄が被っていると本来の分散効果は得られません。
下落相場での値動きが大きくなる
オルカン、S&P500、NASDAQ100に投資するとハイテク株の比率が高まるため、市場の暴落時には資産が大きく減る危険性があります。
なぜなら、ハイテク株の比率が高まることで、値動きの激しい成長企業の比率も全体的に増えるためです。
2000年代初頭にあったITバブル崩壊のように、市場全体が大きく下落する局面では、ハイテク株を中心に株価が急落する傾向があります。

資産が急減すると精神的な負担が増し、不安から途中で運用をやめてしまう恐れもあります。
相場の下落時に耐えられるリスク許容度を考えた上で、組み合わせを検討することが大切です。
リスク許容度に応じたおすすめの保有割合3パターン
投資で失敗しないためには、ご自身の「リスク許容度(どれくらい値下がりしても耐えられるか)」に合わせた資産配分が重要です。
ここでは、性格や目的に応じた3つの投資パターンをわかりやすく紹介します。
リスク許容度に応じたおすすめの保有割合3パターン
【安定重視派】オルカン単体
手間をかけずに失敗のリスクを減らしたい方には、オルカンだけに投資するのが最適です。

なぜなら、オルカンを買うだけで、世界中の約3,000社へ自動的に分散投資ができるためです。
例えば、米国の景気が一時的に悪化した場合でも、成長している他の国がカバーしてくれる可能性があります。
さらに、自分自身で銘柄入れ替え作業を行う必要もないため、そのまま放っておくだけで世界経済の成長に乗ることができます。
四半期ごとに自動的に銘柄入れ替えが行われますよ。
値動きの管理に時間を取られたくない方は、まずこの構成から始めてみてください。
【バランス重視派】オルカン70%:S&P500 30%
世界分散で守りを固めつつ、もう少しリターンも狙いたい方には「オルカン70%:S&P500 30%」が向いています。

なぜなら、世界の成長を取り込みながら、世界経済を牽引する米国の成長力も上乗せできるためです。
オルカン比率を7割にすることで、世界全体に広く投資してリスクを抑えます。
さらに、残りの3割で好調な米国市場に投資するため、オルカン単体よりも少し高めのリターンが期待できます。
投資比率は、個々人によって微調整すると良いでしょう。
堅実さと利益のバランスを取りたい方に、ぴったりの比率といえます。
【リターン追求派】S&P500 70%:NASDAQ100 30%
値下がり時のショックに耐えられ、資産を大きく増やしたい若い世代には「S&P500 70%:NASDAQ100 30%」がおすすめです。

これは、米国の主要企業500社に加え、急成長を続けるハイテク企業へ集中して投資できるからです。
IT分野などの成長企業が多く含まれるため、大きな値上がりが期待できます。
ただし、不況時には値下がり幅も大きくなるため、運用期間を長く確保できる若い方向けの投資スタイルとなります。
あくまでリスク許容度が高い方向けの投資スタイルである点に注意が必要です。
リスクを恐れずに将来の資産増加スピードを極限まで高めたい方向けの攻めの配分です。
オルカン・S&P500・NASDAQ100に関するよくある質問3つ
最後に、オルカン、S&P500、NASDAQ100に投資する際のよくある質問を紹介します。
NASDAQ100とS&P500はどちらのリターンが高い?
過去の運用実績では、NASDAQ100の方が高いリターンを記録しています。
このような傾向になる理由として、NASDAQ100には、世界を牽引する大手のIT・ハイテク企業が数多く集中していることが挙げられます。
例えば、過去30年ほどの値動きを比較すると、ハイテク株の急成長によりNASDAQ100がS&P500を大きく上回りました。
![1988年~2025年におけるオルカン・S&P500・NASDAQ100のヒストリカルチャート(公開データ[1][2][3]に基づいて、当サイトにて作成)](https://nimu-blog.com/wp-content/uploads/2026/09/002_historical-chart-acwi-sp500-nasdaq100-from1988-to2025-1024x703.webp)
【再掲】1988年~2025年におけるオルカン・S&P500・NASDAQ100のヒストリカルチャート ただし、値動きの幅(リスク)も大きいため、景気後退時はS&P500よりも値動きが激しい局面もありました。
ハイリスク・ハイリターンを狙うならNASDAQ100、着実な成長を望むならS&P500が適しています。
S&P500とNASDAQ100について、詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
あわせて読みたい オルカンとS&P500ではどちらの利回りが高い?
近年の運用実績を比較すると、S&P500の方が高い利回りとなっています。
対象 年率平均リターン オルカン 約7.8% S&P500 約13% 1988年~2025年の過去データに基づく年率平均リターンの推定値 これは、近年の世界経済において、アメリカ市場の成長スピードが圧倒的に速かったからです。
オルカンの約6割は米国株で構成されており、残りの4割に他国の株式が含まれるため、S&P500よりも全体の勢いはマイルドになります。

【再掲】オルカンの構成比率(出典:eMAXIS Slim 全世界株式 交付目論見書) その代わり、オルカンは1国だけに依存しない優れたリスク分散性を誇ります。
収益性の高さを優先するならS&P500、世界的な分散による安全性を求めるならオルカンが向いています。
オルカン・S&P500・NASDAQ100をすべて買うべき?
オルカン・S&P500・NASDAQ100をすべて買う必要性は低く、1つまたは2つに絞るのが賢明です。
なぜなら、それぞれの投資対象が大きく重なっており、同じ企業へ二重・三重に投資することになるからです。
詳細は、「それぞれの構成銘柄の上位10件」を参照してください。
にむこのため、3つすべてを買っても分散効果は高まらず、管理の手間が増えるだけになってしまいます。
投資方針(分散重視かリターン重視か)に合わせて、軸となる投資先を1つまたは2つ選べば十分です。
それぞれの利回りを比較して最適な投資先を選ぼう
本記事では、「オルカン」「S&P500」「NASDAQ100」の3つについて、それぞれの特徴、期待利回り、投資ツールの活用法、おすすめの組み合わせ比率などを解説しました。
今回の内容
さらに、重要ポイントとして、以下の点について詳細に解説しました。
本記事の重要ポイント3つ
- 銘柄ごとの明確な役割分担
- 【オルカン】安定重視の全世界分散
- 【S&P500】高リターンな米国主導株
- 【NASDAQ100】ハイリスク・ハイリターンな成長投資
- 重複による分散効果の低下に注意
- オルカン、S&P500、NASDAQ100をすべて購入しても、分散投資の効果が薄れて管理の手間が増えてしまう。
- リスク許容度に応じた割合設定
- 「オルカンのみ(安定派)」「オルカン:70%・S&P500:30%(バランス派)」「S&P500:70%・NASDAQ100:30%(リターン追求派)」など、リスク許容度に応じて投資対象の組み合わせと投資比率を決める。
投資において唯一の「正解」はなく、ご自身のリスク許容度や目指す将来像に合った銘柄を選ぶことが何より大切です。
まずは少額から投資を始め、長期的に投資を継続することで、資産形成を行っていくことをオススメします。
これから資産運用を始める方


